2021.07.08 集団塾と個別塾
この頃他塾からの転塾が数人ありました。塾を替わっても成績は変わらないというのが一般的には定説です。当塾も最初の塾に選ばれ、最後まで続けてもらうことが理想です。しかしその中で選んで来ていただいたことに対しては光栄に感じています。相性もありますから、当塾の方が頑張れるのであればそれは本人にとっては前進なのだと思います。成績が上がれば大正解だったことになります。私なりに理想の塾を日々追及していますが、集団塾と個別塾の特徴を考えてみたいと思います。集団塾は古くからあり塾の原点ともいえると思います。形式は学校と同じですが内容的に有名私立を目指す生徒や公立を目指す生徒などをクラス分けしてそれぞれのレベルでの授業を展開します。生徒間の競争意識や目的意識を刺激しながら勉強に取り組む意欲を持たせようとします。私の経験上からも言えるのですがどうしても取り除けないのが、科目ごとの学力差の存在です。総合成績でクラス編成しますので、同じクラス内での総合力は近い生徒たちですが英語や数学といった、科目別では結構個々の力に開きがあります。教科別のクラス分けができればかなり学力差は埋められますが、例えば数学の先生も一人で足りていたものがクラスの数だけ必要になってしまいます。3クラスの場合は3人で同時に授業をすることになるからです。私立の学校ではこのスタイルをとっているところもありますが、塾でこれをするのは現実的には難しいと思います。” できる “段階に到達するための必要な問題数もかかる時間も繰り返す回数も個人差がかなりありますが全員同じ問題数と同じ時間で進んでいきます。講師から生徒への一方通行になりがちです。理解できなくても授業は進み、繰り返されません。生徒のノートや答案に目を通すことはほとんどできません。テストなどで見つかった個々の弱点を塾で強化できないことも難点です。クラスの人数分だけ弱点も違うと考えても大きくは間違っていません。例えば10人の異なる弱点を強化するために10通りの授業を1つの教室で同時に行うことは不可能です。誰かに合わせれば他の誰かには合いません。したがって弱点の克服は各自の家での努力に任せることになります。図抜けた能力の生徒なら苦手なところを家で自力で克服するという高難度の作業を行えますが一般的な生徒にはこの作業はとても難しく、苦手な領域として残り続けてしまいがちです。次に個別塾ですが、マンツーマンで個々の弱点を補強できるので無駄がなく、効率的な学習ができます。ただ、講師の数も生徒の数に比例して沢山必要になるため、プロフェッショナルな講師をそろえることが現実には難しいという難点が生じます。個別塾の講師業で生計を立てることは一般的には困難ですから専業でやってもらえるプロは少なく、メインは大学生さんになります。多くの学生にとって人の勉強を見ることは初めてになるので、問題ごとの解き方を示していくというスタイルになりやすいと思います。私も学生時代の家庭教師がそうでした。辞書代わりの役割を担いやすいですね。講義して理解させ、道筋をつけて目指すレベルにまで引き上げていくという作業はまだ荷が重いと思います。そのうち卒業が来るため、継続性が途切れる事も避けられません。このような弱点は塾の良し悪しとは別に集団塾と個別塾に必ず存在する構造的な問題です。そこを改善していくことが塾としての前進だと思います。したがって塾に通って伸びていくことは現実には意外に難しい作業になっています。本人の意欲と家での努力とによって結果は支えられています。結果を出せている生徒さんたちは本当に立派な取り組みをしているといえます。さて、当塾は生徒の勉強の効率を高めて一人でも多くの生徒(目指しているのは全員です)の学力UP、成績向上に繋いでいくため、” すらら ”にベースとなる授業進行を任せながら” すらら ”と私との二人三脚で頑張っています。現在” すらら ”の会員数は全国で13万人を越え、導入している学校は全国で1096校あります。教育における学習効果の高さは折り紙付きで、開発者の湯野川社長は日本人全体の学力の底上げに邁進しておられるように見えます。当塾ではまだ参加していませんが” アクティブラーニング ”にも積極的な活動をされていて国際社会で活躍する人間を育てることに尽力されています。社会にたくさん存在する” 正解のない問題 ”に自分なりの答を出し、提案していくという学習にも力を入れています。当塾で心掛けていることは①生徒一人ひとりの前回の学習内容とその出来に目を通して今日の学習内容を決めていくこと②一人ひとりに違う内容の課題を組んでいくこと③テストや普段の学習で見つかった弱点はすぐに学習課題に組んで強化していくこと④目的を持ったプロフェッショナルな授業を行い、繰り返す学習でできるようになって帰ってもらうこと が主な点です。毎日見ていくので早い対応ができます。全員が違う講義を受けられます。できるようになって終わるので同じユニットでも解く問題内容や問題数もかかる時間も生徒ごとに違います。課題づくりに手間暇をかけます。時には私の作成したプリントでの学習や要点の指導も混ぜて更に学習効率を高めます。今年も夏季の募集チラシは使いません。ホームページや紹介からの出会いとなります。小さな教室ですので収容人数は多くありません。現在、中3生はほぼ定員です。夏休みからの入塾をお考えの方は他の学年の生徒さんも含めてお問い合わせください。2週間無料体験授業が良い経験になると思います。