2022.08.31 S先生の思い出

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2022.08.31 S先生の思い出

私が中学生の頃は低学年の時から学校でのフクトで偏差値(Fスコア)が出ていました。公立の中学生が皆受けるのでかなり信頼性の高いものでした。私の偏差値はたいてい60くらいでした。中3の夏以降から頑張って最終的には64~65でしたが小倉高校には少し届かない成績でした。常磐高校の特進クラスの合格ラインが60くらいで私も合格しましたが、その春の常磐高校の大学入試の合格速報をすぐに高校の先生が中学に持ってきてくれたのです。東京大学の理科Ⅰ類や一橋大学などそうそうたる大学に現役で合格していました。当時現役で東大の理系に合格する高校は北九州には小倉、東筑くらいで私立では皆無だったと思います。明治学園も高校は女子校の時代でした。戸畑高校は家からかなり遠い事と常磐高校は家から一番近い高校だったので、小倉高校受験はダメ元のチャレンジでした。以前ブログで書いたこともありますが中3の秋に高熱を出して1ヶ月近く学校に行けなかった時期もあり、独学での受験勉強は効率が少し悪かったと思います。結果的に常磐高校に進学しますが、そこで出会ったのが常磐高校が3年周期で抜群の合格実績を出す根源的な存在であるS先生でした。その年の素晴らしい合格実績はこの先生が3年間の指導でもたらしたものでした。指導教科は数学でそれから3年間私のクラスの担任をして頂きました。黒板をほとんど使わず、教科書を読んでいかれます。ホームルームの時間には” 大学への数学 “のコピーされたプリントをひたすら解かされました。宿題は一度も出されず、スパルタではなく、ガリ勉を課す訳でもありませんが、学力を伸ばすことや合格させていくために必要不可欠な要所を体得されていたのだと思います。達人の領域だったのでしょう。不思議なくらいS先生が受け持つととても良い結果が必ず出るのです。カリスマ性があり、クラスの生徒にとっての渋いヒーローのような存在でした。どのような難問を質問しても翌日にはレポート用紙にびっしりとボールペンで解答を示してもらえました。口癖のように各教科の先生のところに ” 質問に行け ”と言っていました。教室にはピンと張った空気感がいつもありました。結果的に私たちもクラスの半数以上が現役で国公立大学に合格しました。私が好きな作家の遠藤周作さんの出身校である灘校は驚異的な合格実績を数十年間残し続けています。柔道家でもあった創設者の嘉納治五郎先生の校是が中心にあるのでしょう。灘校自体に生徒が伸びていくためのDNAのようなものが先生の中、校舎の中、学校行事の中、漂う空気の中にまで満ちているのだと思います。他校が形を真似ても出来るものではないと思います。私が塾を開校するにあたって集団塾なら個人差に対応できない問題、個別塾なら指導レベルと質の問題、このいずれかに必ず直面するため、解決する必要がありました。授業には自信があり、どんどん教え込むタイプでしたが、最高の効率を求めて個別塾を開くことに決めました。塾は集団塾か個別塾のどちらかに属しますが、プロの揃った個別塾が最強だと思っています。しかしこのことも以前ブログで書きましたが授業料が跳ね上がることは必至です。そのような知識と経験と腕のある講師が一般的な報酬で個別塾に指導に来てくれることは現実的には難しく、自分で塾を開くと思います。スーパー個別が可能です。ただ、これも厳密には教える腕と伸ばす力量は異なる領域にあると思います。そうしているときに” すらら ”を知り、出会いました。質が高くわかりやすいプロフェッショナルなレクチャーは何度でも繰り返して聞くことができます。その後の1問ごとの見直し、解き直しで進めるドリルは演習効率が良く、1問ごとに生徒の解答を見て理解度を判断し、レベルの合った問題を出題し続けて、出来るようになるまで付き合ってくれます。文明の利器ともいえる進化形です(教材としての最新形です)。この” すらら ”の活用でかなり高いレベルの個別指導が可能になりました。持続可能性のあるこれからの塾の一つのスタイルだと思います。結果を出すための現状における究極の形かもしれません。各単元のツボを熟知した信頼できる指導が日々展開されます。力のある講師が揃った状態になります。私の授業経験を生かして生徒が身につけるのに苦労する箇所には事前に私のミニ講義のようなことも組み込みます。入試に向けて教科の柱となる箇所は基準とする合格ラインを引き上げます。完璧を求めて反復することが増えやすいですね。生徒が獲得していく学力は生徒の意欲はもちろんですが、私がどこまでこだわるかでかなり変化します。ただし、強い意志と目標意識を持って組んでいく学習内容は生徒にも伝わります。真剣に取り組み自分のものにしていってくれています。自分自身のために。いつも集団の学力を引き上げ、合格実績を残したS先生の世界に少し近づいていけているかもしれません。質問には必ず誠実に対応します。どんどん勉強して質問を持ってきてください。あと少し席に余裕があります。向上心をもった生徒さんの体験をお待ちしています。求めていた世界に出会うかもしれません。

 

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