2019.01.07 新年を迎えて
あけましておめでとうございます。
今月で当塾も4年目を迎えます。
以前にも書きましたが、どういう指導者なのかよくわからない状態であるにもかかわらず、1年目に大切なお子さんを預けていただいた保護者の皆様には本当に感謝いたします。もちろん、通塾してくれていた生徒やその保護者から聞いて来られたケースも少なくありませんでした。2年目、3年目と送り出していく生徒が増えていくにつれ、当塾を理解して預けていただける方が増えてきている気がします。5年前に出会えた”すらら” という私にとっての最高、最良の相棒とともに今後も改善を続けていくつもりです。
実は今の授業料は初年度の授業料で、2年目はゼロからの1年を送れた感謝の気持ちと少しでも多くの時間数を受けて学力向上に繋いでもらえればという思いから1割ほど値下げいたしました。このチャレンジは時間数の増加にはあまり成果を残すことが出来ず、収入減をもたらすことになりましたが、多くの生徒に来てもらえて、席に座れない生徒が生じる事態も生じました。3年目は初年度の授業料に戻させていただき今に至っています。
私は父親を2歳の時に脳卒中で失い、ずっと母子家庭で育ちました。祖母と姉2人の5人家族でした。
母親は普段は会社勤めをし、休日に米作りをする兼業農家でした。小学高学年になると体も大きかった
私は男手としてあてにされるようになり、何でもさせられました。田を耕す耕運機、田植え機、稲を刈り取るバインダー、草刈り機、と小学生ながら全ての機械を使いこなしていました。母は豪胆なタイプで
こうすると危ないとかは何も言わず、次々と操作を教えました。若さと興味から私もすぐに覚えていき
ました。男の子は基本的に機械が好きな子が多いと思います。家の手伝いをしないととても怒り、怖かったですが、勉強しなさいと言われたことはなかったですね。その結果、幸い勉強を嫌いになったことはないです。
中学生になると自分でお金を稼ぎたいと思い、新聞配達を始めました。中1から中3の夏まで続けました。今では珍しいと思いますが、当時はそういう子も時々見かけました。当時、九州最大のマンモス団地だった徳力団地で夕刊を100軒ほど届けていました。
高校生になっても高校が新聞配達のためならと原付免許を取らせてもらえて夕刊を2年間配達しました。このため、柔道部の先生から何度も誘ってもらいながらも、入部をお断りしていました。格技の時間によく相手をしていただいて私も先生の事を尊敬しており、好きでしたが。
柔道部員は出場できない素人のみでの大会であるクラスマッチの無差別級で優勝できたことはたいして取り柄のなかった高校時代の唯一の誇りです。すべて一本勝ちでした。当時、剣道部はとても強く、全国優勝もしていましたが、柔道部はそうはなかったので柔道で頑張っていたらメンバーとして大会などに出られたかもしれないと思ったりもしますが、2通りの人生は歩めないのでこれはこれで良かったと思っています。
高3になって大手予備校の英語、数学の講座を受けました。6か月間の授業料の一括前払い制でしたが、どちらの科目も授業内容に失望してしまい、2回ずつしか受けませんでした。自分で貯めたお金で払ったものなので罪悪感もなかったですが、もったいないことをしました。高校の授業の方がはるかに内容が良いと感じましたね。この時の経験もその後の自分に影響を与えました。
入塾前の授業体験は必須だと思います。今の当塾のスタイルは生徒の学力に応じてすららで予習、あるいは復習をしながら別個の私の教材を加えて一人一人に合わせた味付けをするというものですが、この高校生版を作りたいと考えています。先ほどの高校時代の経験も高校内容を指導できる人が少ないことに原因があると思っています。その時の数学の講師をされていた先生はその後自分が通った大学でお見受けしました。助手の先生でした。
あと、こうして塾を経営するうちに高校まで指導してみたいと思う生徒何人かに出会ったことも大きいですね。去年の年末にうれしいことがありました。
このブログで2年前の春に書いた生徒で、公立高校は失敗しましたが、その取り組む姿勢と集中力が素晴らしかった彼女が妹の迎えに来た時に聞いた話です。当塾でこれまで小倉高校を失敗したのはこの生徒だけなのですが、西南女学院高校の高2二学期の中間考査で学年1番だったそうです。期末は順位が出ないとのことでした。努力した分までしか結果は出ないが、努力の結果は遅かれ早かれ必ず出ることが更に裏付けられました。この生徒は勉強量に比例した結果が出ず、かわいそうに思っていたのですが、遅ればせながらも見事な開花と言えます。
彼女が高1の時に何度か数学の質問に来てくれましたが(なにせ家と塾との間は50メートルほどです)、特に2回目の時は飲み込みも早く、力強さを感じました。聞けば理系に進学するそうです。今後も出てくるであろうこのような生徒に高校生になっても通える環境を作りたいと思っています。
今、現実に塾生の中にそのような生徒になってくれそうな将来の候補者が数人います。私にとって生徒がほぼ全てです。生徒とともに伸び、生徒とともに笑い、泣きます。
今年の目標も決めています。1年はかかりますが、また、結果が出てからこの場でご報告いたします。
塾をお考えの方がおられましたら、最初の塾に4年目を迎えた当塾をお選びいただけますと幸いです。
中学生も低学年から預けていただけることで、より結果が出やすいかと思います。
取り組む姿勢(内面重視)や過程を大切に指導をしていきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。